2.09.2015

15歳のALDEN

モノにはたくさんの思い出があって、その思い出が多かったりすると
そのモノに対しての愛着が強くなるものです。特に男性は未練がましいですし(苦笑)

15年くらい前にユナイテッドアローズの新業態店舗ディストリクトが原宿に
オープンしました。その頃、僕は大学生でした。前の会社で内定アルバイトを
原宿店でしていたので休憩時間にオープンしてすぐに覗きに行きました。

個人的にオープン当時のそのお店は好きでした。クリーンで、ベーシックで
大人の雰囲気の中に遊び心があるモノが多かったと思います。自社で買うよりも
ディストリクトで自腹切って買うことの方が多かったようにも思えます。

僕はこのお店で初めてmandoと出会いました。天の邪鬼な僕はマッキントッシュが
欲しかったんですが、珍しいブランドがよかったのでmandoのゴム引きコートを
買いました。学生の僕にとってはなかなかの買い物でしたが、大満足でした。

この頃のマッキントッシュは今ほど高くなかったので値段は同じくらいでしたね。
mandoは確かメンズラインは1stコレクションだったかと思います。
職場の先輩達もみんな知らなかったです、mandoのことを。それが嬉しかった。

それから、ディストリクトによく通うようになってALDENに目が行きました。
別注のベジタブルタンニンなめしのペニーローファー、プレーントゥに目が行き、
もう虜になりました。もともと革の経年変化が好きな僕にとってはたまりません。
まずはプレーントゥを購入。そして、気に入りすぎてすぐにローファーも(笑)



15年くらい経った今ではこんな感じです。僕はどんなに良い靴でも高い靴でも
雨の日だろうがなんだろうが履きます。なので手入れはきちんとします。
ところどころ革にひび割れが出来たり履き口のレザーが破れたりしてますが現役です。

でも、この靴は手放すことが出来ませんね。可愛くて仕方ありません。
実際に履く機会は少ないんですが、今日みたいなベーシックなスタイルの時に
ついつい履きたくなりますね。そんな靴です。




COMOLIのネイビーワッフルニットにオリーブグリーンのミリタリーパンツ。
この冬一番の寒さとはいえ、お店にいる時に真冬の格好するのはいかがなものかと。
ただ、コットンモノはさすがに寒いということでワッフルニットを。
色だけでも少しということで薄めのオリーブグーリンのパンツを持ってきました。

一気に老けます・・・

その後春モノのmandoのコーティングされたPコートも買いましたね。
そして、数年後自分の働いている会社でもmandoを展開し、ALDENもたくさん
展開するようになりました。そういった意味でもあの店はいいお店でした。
あ、過去形というのは僕の好みが強いだけで、昔の方が好きだということですよ。



ALDENをここまで世界中に知らしめたのは日本の功績が大きく、日本の
バイヤー、マーケットというのは世界に通用します。もともと矯正靴を
作ってた靴工場がこんなになるなんて誰が想像したんでしょうね?

このブランドもいつかはtrunkでも・・・のひとつの候補でもあります。
ただ、値段の高騰が気になっているので手を出しておりません。
自分の頃でも5万代からありましたし、昔はもっと安かったとも聞きます。

今は7、8万円〜みたいですね。う〜ん・・・今がギリギリですね、価格バランス。
このバランスが崩れたと感じたブランドはどんなに良いモノでも、昔自分も
買って気に入っているブランドでも皆様に提案、販売する気持ちになれないんです。
そういうこともあって海外ブランドをほとんどオープンから展開していないんです。

実際、国内ブランドも「メイドインジャパン」に乗っかってこの価格バランスが
崩れているブランドもあります。安心して下さい、僕は買い付けませんので。

とにもかくにも、この靴は僕の今所有しているカジュアル靴の中で一番の
思い入れと愛着がある靴です。他の靴達も数年後こういう感じになってますね。
こうやって長く付き合っていくことの楽しさも洋服、靴の醍醐味ですね。

このコは「永遠のスタンダード」です。