1.06.2023

THE FIRST SLAM DUNK

 


2016年1月を最後にずいぶん長らく更新してなかった「trunk SIDE-B」を今年から
更新していこうかと思っております。洋服の話もしますが、なんでもありの予定です。

久しぶりの更新は昨年末に観た「THE FIRST SLAM DUNK」について書こうかと。
今後観る予定の方は読むのをお控え下さい。この映画は事前情報無しで観るのが最善です。

写真のカードの裏面にはQRコードが付いてて飛んでみるとこのイラストがARによって
動くという特典が付いてました。映画館での説明は皆無でしたが(苦笑)
たまたま捨てずに持って買ってきましたが、言われないと捨てる人はいると思います。
下部に「NOT FOR SALE」と記載されてますが、今のご時世お構いなしの人居そうです。
貰ったけど、裏面すら見てないという方はこの機会にぜひ。

SLAM DUNKを読んだのは中学生の頃からだったと思います。僕自身バスケしてたんですが、
今も昔もバスケ漫画って少なく野球やサッカー、テニスを題材にしたものが多かったです。
スラダンを読む前はDEAR BOYSを読んでました。もっと遡ると幼稚園くらいの時に
ダッシュ勝平を読んでたというかアニメで見てた記憶があります、薄らですが。

そもそもスポーツ漫画ってスポーツ自体の内容はリアリティはないものが多く、
必殺技の様なものがあることで子供たちが真似するみたいな流れがありました。
キャプテン翼がその代表的なものですよね。細かいルールもどうでも良くてとにかく
「真似したい」衝動で日々サッカーボールを蹴ってました(苦笑)

スラダン自体スタート時には最終話の様な絵のタッチ、状況など誰も想像できないほどの
コメディ要素しかない、なんならバスケを借りたお笑い漫画とさえ思ったほどです。
話が進むにつれて徐々に徐々にあの様な形になっていきました。
井上さんご自身がバスケ好きというのもありキャラクターの裏側に見えるNBA選手を
言い当てたりプレー自体も「あの時の誰々のプレーだ」なんて思いながら読むのが
面白かったですね。コミックは2度集めては手放し、数年前に3度目の収集となりました。

「THE FIRST SLAM DUNK」に関しては事前情報がない方が良いとは言いましたが、
僕は声優さんが変わってオープニング曲がThe Birthdayだと言うことは知ってました。
声優さんの件は様々なところで賛否分かれた様ですね。

僕は学生時代に邦楽だとミッシェルガンエレファントをよく聴いてました。好きでしたね。
洋楽だとブリットポップ全盛だったのでそれらとそれらのルーツとなるもの聴いてました。
友人が既にバンド組んでブリットポップのコピーをしてたんですが、僕もミッシェルの
ライブ行って「G.W.D」のベースに痺れてベースがやりたくなりライブの帰りに友人に
掛け持ちでバンドやろうってことで数日後ベースを買いに行きました(笑)

チバさんのイメージ的にアニメに曲を提供するイメージがなかったので初め聞いた時は
単純に驚きましたし、良いイメージを持てませんでした。

ところがです。

映画のオープニングで鳥肌立ちました。スクリーンに映し出されるドローイングと
「LOVE ROCKET」のマッチングがとんでもないんですよね。あれはカッコいい。
オープニングシーンのPVが欲しいです。ループでずっと流してられます。
掴みはオッケーとはこのことかと言わんばかりで前のめりで観てました。

全編通して「あ〜、こうきたか」というのが感想なんですが、そもそもストーリーを
完全に知ってるわけなのでこう思えただけでも僕は凄い事だと思っています。
内容知ってるのに何度かうるっときて涙ぐんでましたし(苦笑)
もともと井上さんの作画はアニメ向きだとは思ってないんです、昔から。
好きなシーンはオープニングのところと試合ラスト1分の無音のところなんですよね。
もちろん、今回のモーションキャプチャーによる作品は想像してたよりもはるかに
滑らかで違和感なく見ることができましたが、あくまでも個人的な好みの問題ですね。
ただ、アニメにするならという点では非常に高いクオリティの作品だと思います。

もともと音がないのが漫画なので如何に音がなくても音を感じさせるかみたいなものを
思いながら描いてる作家さん多いと思ってますし、個人的にそれを感じる作家さんが
好きです。そして、冒頭でも書いたコミカル要素を極力控えてなんなら全カットくらいの
勢いでしたね。漫画だとわりとクローズアップされてた箇所ほどカットでした。

リョータを中心にストーリーを組み立てた事である程度のシリアスさが必要だったのも
あると思いますし、声優交代の理由には十分すぎる仕上がりだったと思いました。
桜木でもなく流川でもなく三井でもなく赤木でもなくリョータにクローズアップした事は
いろんな意味でよかったんじゃないでしょうか。原作では一番掘り下げられてないキャラ
なので知りたい人もいたでしょうし、触れてない分後付けで作りやすかったと思います。
多少の設定のズレみたいなものだったら大目に見れますしね。

そもそもできるだけリアルにバスケを表現するにあたり声はそこまで必要なく、なんなら
声がなくても何も問題ないくらいです。声優さんには失礼だとは承知ですが、今となっては
誰がどんな声だったか思い出せません。僕だけかもしれませんが(苦笑)

昔のアニメはコミカル要素多めなのである意味今回の「THE FIRST SLAM DUNK」は
もう一つのスラムダンクと言っていいかもです。
TV版では今回の話までは制作されてないのでなんとも言えませんが、あのノリで山王戦を
作ってたら・・・と想像すると作ってなくて良かったのかもと思いました。

上述しましたが、スポーツをある程度リアル寄りに振った漫画やアニメって少ないですが、
「THE FIRST SLAM DUNK」が今後のスポーツアニメの基準になった事で良くも悪くも
ハードルがかなり高くなった事は間違い無いと思いますし、日本だけでなく海外でも
この映画はウケるクオリティに仕上がってるんじゃないでしょうか。

現実的に無いだろうとはわかってますが、スラダンの全編新作の映画を観てみたいと
思ってる人は少なくないと思っています。いや、観たいですね〜。

長々と文章ばかりになりましたが、こんな調子でSIDE-Bは更新していく予定ですので、
暇つぶしにでも読んでいただけるくらいの内容にはしていきたいと思います。